映画「バッド・ジーニアス危険な天才たち」のレビュー・感想・評価

2019-03-22 07:30:59 263

サスペンス

目次: 1. バッド・ジーニアス危険な天才たち; 2. キャスト; 3. 評価:★★★★☆; 4. ツイッターの感想

バッド・ジーニアス危険な天才たち

基本情報

原題：Bad Genius

制作年：2017年

制作国：タイ

配給：マクザム、ザジフィルムズ

上映時間：130分

映倫区分：PG12

監督：ナタウット・プーンピリヤ

キャスト

チュティモン・ジョンジャルーンスックジン

リン役

チャーノン・サンティナトーンクン

バンク役

ティーラドン・スパパンピンヨー

パット役

イッサヤー・ホースワン

グレース役

タネート・ワラークンヌクロ

解説

中国で実際に起こったカンニング事件をモチーフに製作されたタイ映画で、同国で大ヒットを記録したクライムエンタテインメント。天才少女を中心とした高校生チームが世界規模のプロジェクトに挑む姿を描いた。小学校、中学校と優秀な成績を収め、その頭脳を見込まれて進学校に特待奨学生として転入を果たした女子高生リン。テストの最中に友人のグレースをある方法で手助けしたリンの噂を耳にしたグレースの彼氏パットは、試験中にリンが答えを教え、代金をもらうというビジネスを持ちかける。さまざまな高度な手段を駆使し、学生たちは試験を攻略。リンの売り上げも増加していった。そして多くの受験生の期待を背に受けたリンたちは、アメリカの大学に留学するため世界各国で行われる大学統一入試「STIC」攻略という巨大な舞台に挑むが……。（映画.comより）

評価:★★★★☆

いやー、面白かった。

あの、中国でSAT試験がカンニング騒動で無効になった事件を元に生み出された作品。
タイの映画とあって、これまでタイ映画を見た記憶がなかったのでドキドキしていたが、いい意味で裏切ってくれた。

まず主演の、名前が覚えられない
チュティモン・ジョンジャルーンスックジン、
初っ端から全然可愛くねーなとか思ってたら、時間が経つごとに彼女がなぜ主演で抜擢されたのか、魅力的なのか、じわじわ感じるようになった。

しかもこれが初俳優、初主演というから、驚きだった。

俳優がみな優秀

特に、もう１人の天才君を演じた男の子は圧巻だった。
二宮和也バリに顔似てるし、真面目な性格から超ダークサイドに流れていくまでの葛藤から、何もかもが凄まじかった。
今後も追いかけたい。

そして、監督の演出もとても良かった。
１つ１つのシーンにメッセージ性というか必然性が感じられて、きている服に書かれている単語や街中の単語がこれからのシーンや役柄の心情を理解するのに一役買っていたり、
注意深く見ているとおぉ、と思うことが沢山あった。

正義とは何か？変えられない運命の中で善と悪の境地に立たされると人はどうなるのか。
そんなキャッチコピーが浮かんでくる作品だった。

個人的には、最後の彼女がどんな選択をしたのかわからないまま終わった方が見た側としてはワクワクしたんじゃないかと思った。

スタイリッシュという言葉が似合う、そんな1本でした。