元仮面女子・上矢えり奈さん「内斜視」との苦闘 「つらさが理解されなくて…」 2021-01-11


図 この記事のタイプ傾向 (「感動」「気になる」「緊張」「苦しむ」「倦怠」「倦怠感」「大切」「なんと」「見事」「愉快」「喜び」「悪い」「協力」「分からない」)

(https://news.goo.ne.jp/article/hc_nikkangendai/life/hc_nikkangendai-275781.htmlより引用)
【独白愉快な“病人”たち】 上矢えり奈さん(タレント、ユーチューバー・29歳)=内斜視 ◇  ◇  ◇ 高校生のとき、突然「斜視」の症状が出てビックリしました。
その日は、なんとなく具合が悪くて学校の保健室で少し寝ていたんです。
で、起きたら視界に違和感があって、戸惑っていたら保健室の先生に「あれ? 目、寄ってるね」と言われました。
勝手に目に力が入る感じで、景色が少し二重に見えて、一言で言うと「気持ちが悪い」。
すぐに鏡を見てみたら、うまく顔が見えない状態でした。
 近所の眼科に行くと総合病院を紹介され、最初に疑われたのが「筋無力症」という病気でした。
結果的には違っていたのですが、筋無力症なら副作用が出ないという試薬を使うと見事に副作用が出なかったので、「筋無力症かも」と言われ、数年間は筋無力症の薬を飲んでいました。
 薬の効果かどうかは分かりませんが、その頃は睡眠をきちんととればだいたい良くなっていたので、テレビやスマホや映画をなるべく見ない生活をして、目を休めるように心がけました。
すると症状も出なくなり、やがてほとんど気にならなくなりました。
 再び症状が出始めたのは、上京してアイドルとしてお仕事をするようになり、心身の疲労がたまり始めた頃でした。
しばらくやめていた薬を再び飲み始め、それでも症状が頻繁になり、寝ても以前のようには改善しなくなったのです。
 1年ぐらいそんな状態でアイドルを続けていたのですが、立ち位置や距離感が分からなくてメンバーにぶつかってしまうし、ファンをまっすぐ見られなかったりして、はたから見れば挙動不審者……。
照明の光の影響などもあって、悪化の一途をたどりました。
事務所の協力を得ながら東京で病院を探して何カ所も回り、脳のMRIなども受けました。
でも原因が分からず、最終的にはいつも「精神的なものじゃないですか?」「ストレスをためないで」という決まり文句でおしまい……。
すっかり、病院不信になってしまいました。
 2013年、倦怠感、頭痛、立ちくらみにも悩まされて、「このままではもうステージに立てない」と思い、意を決して誕生日イベントで目の状態やその胸の内を告白しました。
 すると、ファンの方々がそれぞれの地元の名医の情報を教えてくれたのです。
その中のひとつに私の地元・静岡の眼科医があり、「ここ、いいかも」となんとなく運命を感じたことが転機になりました。
■眼帯が取れたときの感動は忘れられない 訪ねてみると、簡単な斜視の検査をしただけで「これ、開散麻痺だね。
手術できますよ」と言うではありませんか! それまでどこへ行っても「原因が分からないから手術できない」と言われてきたのに、急に救われて未来が明るくなりました。
感動しすぎて「本当に手術できるんですか?」と5回ぐらい聞き返した気がします。
それが6年前です。
 その頃の私の左目は、ひどいと黒目が見えなくなるくらい内側に寄っていました。
手術は簡単に言うと「外側から筋肉を引っ張って黒目を真ん中で留める」というもの。
部分麻酔で意識がある中、壁に張られた「十」の記号とピントが合うまで微調整しながらの手術でした。
時間にして30分ぐらいだったかな。
 1週間後、眼帯が取れたときの感動は忘れられません。
それまでは、視界が雨の日の夜に車の中から見る信号みたいにぼやけていたのに、とてもクリアに見えたのです。
そしてなにより、目が楽でした。
きっと、ずっと目に力が入っていたんですね。
「もう治った。
大丈夫」と思いました。
でもその喜びもつかの間、なんと1年半後には再び手術を受けなければならない症状が表れたのです。
 今度は目の内外両側からの調整が必要で、手術は90分ぐらいかかりました。
医師によれば、「斜視は完治するとは言えない病気。
手術で黒目の位置は治せるけれど、また再発するかもしれない」とのことでした。
それが2016年11月の出来事です。
 あれから、症状はほとんどありません。
最近は動画の編集などで1日15〜16時間も目を酷使することもありますが、それでも自分で時間を管理できる環境になったので、休みもきちんと確保できます。
それが良いのかもしれません。
 斜視って調べてみると、いろいろな病気に関連して出る症状なんです。
だから医師も慎重だったのでしょう。
でも、結果として私は一般的な斜視だったということです。
そうはいっても、斜視は地味につらいんです。
目が寄ってしまうと外見が気になるし、ピントが合わないストレスや目の緊張からくる身体的な不調も出てきます。
それでいて、周りからは大したことないと思われて、つらさが理解されないんですよね。
 自分が斜視になってみて、「体の大切さ」を本当に知りました。
アイドル時代は馬車馬みたいに働いて、「休んじゃいけない」って思っていたんです。
でも病気になって苦しむのは自分だから、ホント、みなさんもっと自分を大切にして欲しいなって思います。
(聞き手=松永詠美子)▽かみや・えりな 1991年、静岡県生まれ。
20歳からアイドルグループ「仮面女子」のメンバー「神谷えりな」として活動。
2018年11月に同グループを卒業して事務所を移籍し、19年4月から現在の名前に改名して芸能活動を再開した。
現在、SBS静岡放送の番組でレギュラーMCを務めるほか、地元の静岡を拠点にタレント活動をしている。
YouTubeチャンネル「にゃんえり〈erina〉」ではユーチューバーとしての活動を始め、編集も自分で行っている。
(https://news.goo.ne.jp/article/hc_nikkangendai/life/hc_nikkangendai-275781.htmlより引用)

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