天理大がラグビー大学選手権初制覇なるか? 早稲田との決勝戦、カギとなるのは… 2021-01-08


図 この記事のタイプ傾向 (「新型コロナウイルス」「キャッ」「悔しい」「暗い」「鮮烈」「誇る」「期待」「快勝」)

(https://news.goo.ne.jp/article/dot/sports/dot-2021010800006.htmlより引用)
 ラグビーの第57回全国大学選手権は11日に決勝が行われ、天理大学(関西大学Aリーグ1位)と早稲田大学(関東大学対抗戦グループ2位)が東京・国立競技場で対戦する。
両校の決勝での対戦は初めて。
天理が勝てば初優勝、早稲田なら2大会連続17度目の大学王者となる。
 一昨年は準優勝、昨年は4強と優勝に手が届かなかった関西の古豪が、関東対抗戦を制した明治大学に準決勝で快勝した勢いで、連覇を狙う前回王者も倒せるか――。
 準決勝第2試合の天理は鮮烈だった。
開始直後は明治が2度天理インゴールに迫る。
トライは奪えなかったが、明治の優位を感じさせた。
しかし、その印象は試合が進むに連れてひっくり返った。
前半終盤までは5ー5の同点だったが、天理は29分、36分の連続トライで差を広げて折り返し。
後半も3分、10分と続けてトライを奪い、完全に試合の主導権を握った。
試合終了直前、重戦車のプライドをかけて明治が選択した意地のスクラムも跳ね返し、41−15の大差で決勝進出を決めた。
 天理はスクラムで優位に立ち、バックスはSH藤原忍のテンポの良い配球からSO松永拓朗を軸にした浅いラインでバリエーション豊富に攻め、明治のディフェンスをすっかり受けに回らせた。
前半36分のトライは集中力の高さが際立った。
スクラムで圧力をかけてPKを得ると、明治の選手たちが「スクラムか、タッチキックを蹴ってラインアウトか、PGか」と一息ついたところを見逃さず、藤原の素早いリスタートにロックのアシペリ・モアラが反応して飛び込んだ。
CTBシオサイア・フィフィタは持ち前の突破力に広い視野とボールを動かす能力が加わった。
後半33分、大きく抜け出した後に力任せの突破を仕掛けず、WTB土橋源之助に長いパスを通してダメ押しトライにつなげたプレーは、その成長を象徴していた。
 準決勝第1試合に登場した早稲田は、昨年11月の対抗戦での対戦では45−29の大差で退けている帝京大学と対戦。
プレーの精度で上回り、前半6分のトライで逆転してからは常にリードを保った。
最後は1トライ1ゴールで逆転される6点差に迫られたが、しっかりと守り抜いて、33−27で逃げ切った。
 早稲田は開始直後に反則を犯して帝京にPGで先取点を許し、前半終了直前にはペナルティートライを奪われるなど、試合を通じてスクラムでは苦しんだ。
一方、ラインアウトでは正確な投げ入れと確実なキャッチングから堅く組み合ったモールを押し込んで、前半6分、24分と2トライ。
後半7分のバックスの仕掛けからWTB古賀由教が挙げたトライの起点にもなった。
オープン攻撃では速いテンポでボールを動かし、タックルを受けたところからさらにボールを繋いで攻撃を継続。
帝京防御の隙間を的確に突いて走力のあるFB河瀬諒介が何度も前進した。
相手の攻撃に対しては、内側の選手も素早く前に出てタックルに加わり、帝京のリズムを作らせなかった。
 天理と早稲田は昨年度の大会では準決勝で対戦している。
この試合では、開始直後こそフィフィタが突破力を発揮し、スクラムも押し込んだ天理が優位に立ったものの、早稲田はスクラムを修正して得点を許さず。
守り切った早稲田が逆に主導権を奪い、前半10分にバックスの展開からトライしてからは一方的な展開に。
前半3トライ、後半5トライの計8トライを挙げた早稲田が52−14と圧勝した。
 決勝で勝利の行方を大きく左右するだろう要素は、やはりセットプレー。
スクラムは天理が明治を上回ったのに対して早稲田は帝京に苦しんだ。
天理はここで試合の主導権を握りたいところだろう。
一方、早稲田はスクラムでは劣勢も正確なラインアウトを武器に帝京を下している。
その試合巧者ぶりを11日も発揮できるか。
 両校ともにテンポの速い攻めが持ち味で、フィフィタ、河瀬というキープレーヤーの、攻めては使い方、守っては止め方が注目だ。
天理の浅いラインは、守る側に判断や反応の時間的余裕を与えない。
その中で早稲田がどれだけ守り続けられるか。
一方、ボールを次々と繋ぐ早稲田は相手防御の隙を見逃さずに突いてくる。
天理は防御網を密にし続けられるかが試される。
 初優勝を狙う天理のラグビー部は、大学の前身、天理外国語学校が開校した大正14年(1925年)に創部。
2018年に創部100年を迎えた早稲田に遅れること7年という長い歴史を誇る。
全国大学選手権も第2回大会から出場しているが、57回目の大会で早稲田が54回目の出場の一方、天理は29回目。
優勝も早稲田が最多16度(他校との両校優勝を含む)に対して、天理は今大会で三度目の決勝進出だ。
 第6回大会(1969年度)から第18回大会まで同志社大学と並ぶ関西の雄として連続出場しながら、その後低迷し、一時は関西大学Cリーグまで降格した。
第42回大会(2005年度)で第21回大会(1984年度)以来の出場を果たし、ここ3大会はいずれも4強以上と大きく力を伸ばしてきた。
 天理が初めて決勝に進んだのは、2015年ワールドカップ日本代表の主軸だった立川理道(現クボタスピアーズ)がキャプテンを務めた2011年度の第48回大会。
帝京大学と対戦し、後半31分に同点に追いついたものの、終了直前に決勝PGを決められて12−15で惜敗した。
帝京は史上2校目の3連覇を達成。
相手の13番は2019年ワールドカップ日本代表の中村亮土(現サントリーサンゴリアス)だった。
 2度目の決勝進出は2年前。
この時は準決勝で10連覇を目指していた帝京を攻守に圧倒して29−7で快勝した。
しかし、初優勝をかけた一戦では、明治相手にトライを先取し、終盤にはフィフィタのトライで5点差まで追い上げたが、17−22で敗れている。
 昨年8月、部内に新型コロナウイルスのクラスターが発生し、練習などの活動が大きく制限された上、心ない外部の根拠なき中傷にも苦しめられた。
天理はそこから変則フォーマットで行われた関西大学リーグを制し、全国大学選手権を勝ち上がってきた。
 天理は準決勝で2年前の悔しい思いを晴らした。
決勝では昨年準決勝で敗れた相手と日本一を争う。
ここまで全国大学選手権で優勝の経験があるのは9校。
このうち8校は、早稲田や明治、帝京などの関東勢だ。
天理が勝てば、同志社に次ぐ2校目の関西勢の優勝となる。
 前回大会に続いて東京オリンピック・パラリンピックの主会場となる国立競技場で行われる決勝。
1年前は満員の5万7345人が詰めかけた同じ舞台に、今年は新型コロナウイルスの感染再拡大が暗い影を落としている。
先行抽選販売で約1万7千枚のチケットが売れていたが、昨年末の政府のイベント開催方針発出を受けて一般販売は中止に。
7日には4都県に2度目の緊急事態宣言が発令された。
会場の雰囲気は大きく異なるだろう中で、例年に勝るとも劣らない好試合が期待される。
(https://news.goo.ne.jp/article/dot/sports/dot-2021010800006.htmlより引用)

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