一定条件の下、ウイルスに30秒間照射すると、99・99%不活化させることも実証した。
既に量産体制を整え、空気清浄機やエアコンなどへの応用が期待できるとしている。
同社によると、開発したのは、波長280ナノメートル、光出力70ミリワットの深紫外LED。
最も不活化効果が高いのは260ナノメートルの波長とされているが、波長が短いと光出力が低下し、深紫外LEDの寿命が短くなる。
同社の調べでは、波長が265ナノメートルの場合、推定寿命が約2000時間だが、波長が280ナノメートルだと約10倍の約2万時間まで伸びるという。
同社は、波長を280ナノメートルとした分、光出力を70ミリワットまで高めた深紫外LEDを12個使った「ハンディUV照射機」を試作。
徳島大の実験で、ウイルスから5センチの位置から30秒間照射したところ、99・99%不活化すると確認した。
波長を280ナノメートルとしても光出力を上げることで、260ナノメートルの波長と同程度の不活化効果があることを確認した。
260ナノメートルより波長を長くすることで長寿命化につながり、実用的な深紫外LEDが完成したという。
照射機を徳島県に20台、徳島大に30台寄贈し、深紫外LEDを使った商品開発・販売について、国内メーカーと協議を進めている。
(https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/nation/mainichi-20210109k0000m040056000c.htmlより引用)