網走海保の巡視船、事故後の救助に遅れ…「翌日到着」との複数証言も 2022-05-12


図 この記事のタイプ傾向 (「恐れ」「心配」「不安」「事故」)

(https://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/nation/20220512-567-OYT1T50079.htmlより引用)
 知床半島沖で観光船「KAZU I(カズワン)」が沈没した事故で、現場海域を管轄する網走海上保安署の巡視船が事故後迅速に救助に向かえなかったことに、地元住民から不安の声が上がっている。
同署の船が古い中型船で、荒天時などに離岸を補助する装置「バウスラスター」もなかったことが海上保安庁への取材で判明。
当日は網走市沖もしけており、すぐに出航できなかったという。
 同署の拠点は、沈没現場から西約80キロの網走市の港。
海難救助用に、1985年に完成した巡視船「ゆうばり」(全長67・8メートル、幅7・9メートル、330トン)を配備している。
 同庁は読売新聞北海道支社の取材に対し、ゆうばりの現場到着時間を開示していないが、事故後、現場に最も早く着いた海保の船は直線で約100キロ南に離れた根室海上保安部所属の「くなしり」(335トン)だった。
到着は、カズワンが沈みそうとの118番があってから、約4時間半後の午後5時55分頃。
その後、知床半島を挟んで隣の海域を管轄する羅臼海上保安署の「てしお」(550トン)が同6時50分頃、現場から西へ約150キロ離れた紋別海上保安部所属の「そらち」(650トン)も同7時半頃に到着した。
ゆうばりは同10時までに着いておらず、「到着は事故翌日」との証言も複数ある。
 同庁によると、当日、ゆうばりは網走市の港にあったが、関係者は網走海保から「船を出せない。
地元の漁船を出せないか」と助力を求められたと明かす。
 札幌管区気象台によると、事故当時、網走市沖も現場同様に3メートルほどの波があった。
同庁の広報担当者は、ゆうばりが迅速に出航できなかったことについて「天候状況が悪く、二次災害の恐れがあり出られなかった。
船が小さいということもあるかもしれない」と説明している。
ゆうばりには、離岸を助ける補助装置「バウスラスター」がついていなかったという。
 ゆうばりは翌日からの捜索には参加していた。
同庁は海保の船の現地到着について「かなり最速で行けた方。
あの波で出てもほぼ進むことはできなかっただろう」と説明している。
しかし、斜里町の釣り船の男性船長は「網走海保の船は古くて頼りになるのか心配していたが、やっぱりと感じた。
近くの海保がすぐに出てくれないのは心配だ」と話した。
 第3管区海上保安本部の元本部長で、日本水難救済会の遠山純司常務理事は「観光船事業が盛んな地域などでは、いち早く救助現場に臨場するため、船や航空機の増強を含めた態勢強化が検討されるべきだ」と指摘している。
(https://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/nation/20220512-567-OYT1T50079.htmlより引用)

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