水卜アナ『ZIP!』総合司会就任、その快挙と日テレ「女性登用」狙い 2021-03-29


図 この記事のタイプ傾向 (「元気」「好き」「期待」)

(https://news.goo.ne.jp/article/postseven/entertainment/postseven-1647135.htmlより引用)
 この春のテレビ番組改編で、多くの番組のリニューアルが行われているが、業界関係者の間で注目を集めているのが日本テレビ・水卜麻美アナウンサー(33才)の抜擢だ。
局アナである彼女が『ZIP!』の総合司会に起用されたことはどのような意味を持つのか? そして、日テレの狙いとは? コラムニストでテレビ解説者の木村隆志さんが解説する。
 * * * 3月29日、春の新番組やリニューアルされる番組がいっせいにスタートを切ります。
今春は昨春からのコロナ禍と視聴率調査変更の影響で、例年よりも番組と人の動きが活発。
各局ともに長寿番組の終了やエースアナウンサーの異動など、思い切った編成を見せています。
 なかでも最大の注目は、『ZIP!』(日本テレビ系)の総合司会に就任する水卜麻美アナ。
日本テレビが同時間帯に放送する朝の情報番組で、女性アナウンサーが単独総合司会を務めるのは初の快挙であり、就任に合わせてロゴとセットを一新することからも期待の大きさがうかがえます。
 あらためて日本テレビが同時間帯で放送する朝の情報番組を振り返ると、1979年3月〜2001年9月に『ズームイン!!朝!』、2001年10月〜2011年3月に『ズームイン!!SUPER』、2011年4月以降は『ZIP!』が放送されています。
 それぞれ総合司会の顔ぶれを振り返っていくと、まず『ズームイン!!朝!』では、徳光和夫さん、福留功男さん、福澤朗さんが担当。
続く『ズームイン!!SUPER』では男女2人体制となり、主に福澤朗さんと大桃美代子さん、羽鳥慎一さんと西尾由佳理さんが務め、『ZIP!』でも男女2人体制は続き、桝太一さんと関根麻里さん、北乃きいさん、川島海荷さん、徳島えりかさんが総合司会を務めてきました。
 ただ男女2人体制と言っても、事実上の“顔”は、徳光さん、福留さん、福澤さん、羽鳥さん、桝さんと同局のエース級男性アナウンサー5人によって引き継がれてきたトップのポジションであり、水卜さんの起用はかなり画期的なことなのです。
“局アナ”としてトップに登り詰める意味 一方、裏番組の総合司会に目を向けてみると、『めざましテレビ』(フジテレビ系)は、三宅正治さんに加えて今春から生田竜聖さんと井上清華さんが新たに就任して3人体制に変更。
『グッド!モーニング』(テレビ朝日系)は、坪井直樹さんと新井恵理那さんの2人体制。
唯一、『あさチャン!』(TBS系)は、夏目三久さんが単独で務めていますが、彼女はフリーアナウンサーであり、いわゆる“局アナ”の水卜さんとは立場が大きく異なります。
 最大の焦点は、水卜さんが「日本テレビアナウンサーのトップ」と言えるポジションに就いたこと。
女性社員として組織で登り詰めたことが社会へのメッセージになり、とりわけ毎朝仕事に向かう女性たちに元気を与えるような存在になろうとしているのです。
 日本テレビとしても、『ズームイン!!朝!』から続く男性アナの流れを絶って女性を登用したことは、「女性が活躍する会社」という印象を得るためのターニングポイント。
折しも、東京オリンピック・パラリンピック関連で女性差別問題が物議を醸していることもあって、同局のイメージアップは間違いないでしょう。
 そもそも、人気とアナウンス技術に加えて、「会社とアナウンス部が好きすぎて独立は考えたことがない」と断言している水卜さんは、要職にうってつけの人材。
水卜さんが抜ける『スッキリ』に次期エース候補の岩田絵里奈さんを起用することも含め、日本テレビにとっては最高の人材を有効活用できる上に、「女性が活躍する会社」と印象づけられる一石二鳥の人事となりそうです。
水卜麻美と夏目三久の不思議な縁 余談ですが、『あさチャン!』の夏目三久さんは元日本テレビのアナウンサーであり、入社1年目にいきなり『思いっきりイイ!!テレビ』のアシスタントに起用されました。
一方、水卜さんも1年目にいきなり『ヒルナンデス!』のアシスタントに起用されるという似た経歴を持っているのです。
 特筆すべきは、どちらも昼の生放送かつ、帯の新番組だったこと。
さらにパートナーは、みのもんたさんと南原清隆さんと言う大物芸能人であり、大抜擢だった様子がうかがえます。
新人時代から期待され、鍛えられてきた2人が今春から同じ時間帯の生放送帯番組で火花を散らすことに不思議な縁を感じてしまうのです。
 ちなみに水卜さんが日本テレビに入社したのは2010年4月で、夏目さんが日本テレビを退社したのは2011年1月であり、2人が同時在籍した期間はごくわずか。
大きな影響を受けるほどの時間はなく、もともとのキャラクターも現在の立場も大きく異なりますが、「ほとんどいない女性単独の総合司会に登り詰めた」という点では同じ。
2人の相乗効果で女性アナウンサー全体の地位を引き上げていくのではないでしょうか。
【木村隆志】コラムニスト、芸能・テレビ・ドラマ解説者。
雑誌やウェブに月30本前後のコラムを提供するほか、『週刊フジテレビ批評』などの批評番組に出演し、番組への情報提供も行っている。
タレント専門インタビュアーや人間関係コンサルタントとしても活動。
著書に『トップ・インタビュアーの「聴き技」84』『話しかけなくていい!会話術』『独身40男の歩き方』など。
(https://news.goo.ne.jp/article/postseven/entertainment/postseven-1647135.htmlより引用)

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