西山さん「声上げることに意味」 呼吸器事件、無罪判決1年  2021-03-31


図 この記事のタイプ傾向 (「死亡」「笑顔」「楽しい」「楽しむ」「殺害」「殺人」)

(https://news.goo.ne.jp/article/chuplus/region/chuplus-227630.htmlより引用)
 東近江市の病院で二〇〇三年に患者が死亡した「呼吸器事件」で、殺人罪で服役した西山美香さん(41)に、大津地裁が再審無罪判決を言い渡してから、三十一日で一年となる。
「普通の生活」を望みながらも、冤罪(えんざい)をなくしたいという強い願いから昨年十二月、国と県に損害賠償を求める国家賠償請求訴訟を同地裁に起こした。
西山さんが、この一年を振り返った。
 (北村大樹) 昨年十二月から、西山さんは高齢者介護施設で働いている。
両親が共働きで、子どものときから祖母と過ごす時間が多く「おばあちゃんっ子だった」という西山さん。
だが、その祖母は服役中に亡くなった。
 「介護の仕事を、ずっとしたかった。
おばあちゃんの影響も大きい」と語る。
施設の利用者は八十歳以上がほとんどで、認知症の人も多い。
食事や排せつの介助などに汗を流し、天気やテレビ番組の話など、お年寄りとの会話も楽しむ。
「介護の仕事は楽しい」と笑顔を見せた。
 職場の先輩と愚痴を言い合い、休日には一緒に出掛ける。
逮捕期間を含め十三年間の身体拘束の後に得た、穏やかで普通の生活を「今でも続けたいという気持ちはある」と語る。
それでも国賠訴訟で再び法廷に立つことを選んだ理由は、他の事件でも感じられる、県警や検察の捜査姿勢への疑問と、二度と冤罪を生まないでほしいという強い思いだ。
 大津地検は昨年九月、生後一カ月の長男にかみついたとされた女性=当時(20)=の起訴を取り消した。
有力な証拠となった歯型が、別人の物と取り違えられていたからだ。
女性の弁護人は会見で、うその自白を迫られたと主張した。
一九八四年に酒店主の女性が殺害された「日野町事件」でも冤罪が疑われ、被告が服役中に死亡した後も裁判のやり直しの審理が続く。
 呼吸器事件の国賠訴訟で国と県は、請求棄却を求めて争う姿勢を示した。
西山さんは「再審無罪判決を受けて国賠訴訟を起こせる立場の自分が、声を上げることに意味があるのではないか」と力を込めた。
(https://news.goo.ne.jp/article/chuplus/region/chuplus-227630.htmlより引用)

関連記事