市「時間外入場は控えて」、参加者「継続を」 彦根城天守前広場のラジオ体操 2022-05-12


図 この記事のタイプ傾向 (「愛着」「大事」)

(https://news.goo.ne.jp/article/chuplus/region/chuplus-468568.htmlより引用)
 彦根市の国宝・彦根城の天守前広場でほぼ毎日、早朝にラジオ体操に励む市民グループが、活動の継続を巡って市と話し合いを続けている。
約40年続く取り組みだが、市から3月、文化財保護のために入場時間外の利用を止めるよう求められたからだ。
グループは継続を願う陳情書を出すなどして理解を求めるが、議論は平行線をたどっている。
 (石曽根和花) 四月二十三日の午前六時半。
入場開始の午前八時半にはまだ早いが、天守前広場にスポーツウエア姿の市民ら約三十人が集まり、ラジオ体操を始めた。
同市大藪町の西村洋治さん(78)によると、約四十年続く市民の自発的な活動で、二〇二一年には、延べ約一万三千人が参加した。
 三十年以上通う同市河原の村川晃司さん(80)は「朝日が琵琶湖に差し込む景色がきれい。
ここで一日がスタートする」と話す。
天守まで登るため足腰も鍛えられ、参加者の健康維持に役立ってきた。
 しかし、市は三月、市民グループに対して初めて活動の自粛を求めた。
もともと時間外入場を許可しておらず、市文化財課は「文化財保護のために、人がいない時間に入るのは防犯、防災上控えてほしい」と要請した。
 市によると、活動を把握していたものの、“黙認”を続けてきた。
これまでトラブルはなかったが、一九年に首里城(那覇市)で火災が起きたことで「今まで以上に危機意識が高まった。
何か起こってからでは遅い」と方針を変えた。
 現在は、彦根城を管理する民間会社の委託を受けた夜間警備員が、入場時間外の警備を担当。
二時間に一度、見回りをしているが、受け付けや天守付近にスタッフが常駐している入場時間内よりも人の目は少ない。
入場料を支払わずに天守まで登っている不公平さも問題としている。
 市民グループは要請を受けた後も「早朝登城を認めてもらい、これからも彦根城に愛着を抱き続けたい」と活動を継続。
西村さんらを中心に「天守で健康づくりをする会(仮称)」を結成し、四月には百四十人分の署名と、活動継続を求める陳情書を市に提出した。
 西村さんは「日頃から城内の異変の有無も気に留めており、防犯効果もある。
今後は私たちを防犯に利用してもらえないか」と話す。
門の前を順番に警備することや、ゴミ拾いなどのボランティア活動に取り組むことも提案した。
 市は、時間外入場は認めない方針だが、井伊岳夫文化財課長は「(市民らが)彦根城への愛着を持って活動している思いは大事にしたい」と活動への理解も示し、天守を望む金亀公園などへの場所の変更を提案している。
和田裕行市長は四月の会見で「折衷案がないか検討している。
公平性を尊重して決着したい」とした。
(https://news.goo.ne.jp/article/chuplus/region/chuplus-468568.htmlより引用)

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