作業にあたり被災者の体験談に耳を傾け「語り継ぎ、伝え続けることが私たちの使命」と思いを新たにしていた。
(金 旻革) 昨年10月に発足した語り部グループ「1・17希望の架け橋」のメンバーで、兵庫県立舞子高校(同市垂水区)環境防災科卒業生の藤原祐弥さん(18)を中心とする15〜21歳で構成。
17日はつどいのボランティアに携わる。
追悼のシンボルの竹灯籠が新型コロナウイルスの影響で例年よりも数が減るため、初めて紙灯籠が導入される。
この日はメッセージ入りの紙にラミネートを施し、筒状に丸めて灯籠の形に仕立てた。
メッセージ入りの紙は公募し、「希望」「笑顔で生きよう」などの言葉が寄せられた。
作業に先立ち、被災者らが震災当時を振り返った。
同グループメンバーで県立芦屋高校2年の荻田里花子さん(17)の父浩司さん(52)は当時、同市東灘区の自宅が全壊。
「京阪神で地震は起きないと思い込み、何の備えもなかった」と悔やんだ。
震災直後にボランティア団体「がんばろう!!神戸」を立ち上げた俳優の堀内正美さん(70)は、被災者が望む支援を全国に発信した経験を語り「自分が被災したらと考えれば何をすべきか見えてくる。
自発的に取り組むのがボランティアだ」と熱弁した。
話を聞いた里花子さんは「私たちは震災を経験していないが、経験者から直接話を聞ける世代でもある。
長く語り継ぐためもっと震災について学びたい」と話した。
(https://news.goo.ne.jp/article/kobe/nation/kobe-20210111000.htmlより引用)