エレベーター論争再燃の名古屋城天守 河村氏と横井氏、分かれる主張  2021-03-30


図 この記事のタイプ傾向 (「大切」「迷う」「わくわく」「実現」「発表」)

(https://news.goo.ne.jp/article/chuplus/region/chuplus-227156.htmlより引用)
 来月の名古屋市長選に向け、木造復元する名古屋城天守にエレベーター(EV)を造るかどうかの論争が熱を帯びてきた。
現職として事業を進めてきた河村たかし氏(72)は、「史実に忠実に」との立場からEV以外の新設備を模索する。
これに対し元市議会議長の横井利明氏(59)は、史実を重視しながらも「EVによるバリアフリーが大前提」と出馬予定の二人が真っ向対立。
告示前から火花を散らす。
 (水越直哉) 「全ての方が活躍する社会をつくるため、木造復元にEVは必要だ」。
横井氏は二十八日、市内の事務所で語った。
 この日、市内の十の障害者団体でつくる「名古屋城木造天守にEV設置を実現する実行委員会」が横井氏の事務所を訪れ、EV設置などを求める提言書を手渡していた。
 木造復元事業では当初、小型EVと階段昇降機で車いす利用者を五階まで運ぶ案などが示された。
ところが忠実な復元に意欲を示す河村氏らが難色を示し、市は二〇一七年、EV以外の新技術導入を公表した。
 これに一部の障害者団体が反発。
市は一八年「史実とバリアフリーを両立する」を条件に世界中から新技術を公募すると発表したが調整が遅れ、コンペは二一年度にずれ込む見通し。
 横井氏は「天守の梁(はり)など大切な部分を破壊することなくEVを設置する」と述べ、バリアフリーと史実の両立を主張。
河村氏を批判する障害者団体のメンバーは「しっかり思いを受け止めてもらえた」と話す。
 二十九日午前の定例会見で、河村氏は横井氏のEV設置方針について聞かれ、「合理的な配慮を求める中で、考えられることは全力投球させていただく」と言葉を選ぶように答えた。
 河村氏や市の説明によると、小型EVと階段昇降機以外にも電動車いすが乗れるようなEVの導入も一時検討した。
しかし、こうした場合は鉄骨による補強が避けられず、江戸当時の復元から遠ざかるという。
 「四百年前の人類の英知として精密な図面が残っている。
車いすの皆さんもその雰囲気を味わいたいのではないか」。
河村氏も障害のある人に配慮しつつ事業を進める意向を強調する。
 ほかに立候補を表明している市民団体役員の尾形慶子氏(63)と、元会社員の太田敏光氏(72)は、いずれも名古屋城天守木造復元に反対する考えを示している。
市民も迷う 「観光のためにも必要」「木造復元なのだから」 名古屋城の木造復元事業でのエレベーター設置の賛否について、金のしゃちほこの地上公開と満開の桜でにぎわった城内で市民に聞いても、意見が割れた。
 4歳と2歳の子どもと花見に訪れた名古屋市北区の会社員水野典子さん(39)は悩ましそう。
ベビーカーを押していたころ、名古屋城でエレベーターを利用できて助かったという。
「観光客を広く呼び込みたいのであれば、必要」と話した。
 中川区の無職女性(80)も「足が弱ってきて、長い階段を上るのは無理。
でも復元した天守に上がりたい。
みんなが使えて一緒に喜べる城にして」と要望した。
 一方、緑区の篠田達さん(74)は、昇降機などを付ける代替案があることを踏まえ「木造で復元するなら、エレベーターという形にこだわらなくてもいいのでは」と設置に消極的。
 昭和区の無職女性(65)も「犬山城は階段の傾斜が急で、上るたびにわくわくする。
エレベーターを付けない方が木造の城の雰囲気が出る」と主張した。
(https://news.goo.ne.jp/article/chuplus/region/chuplus-227156.htmlより引用)

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