11月は11年1カ月ぶりのマイナスを記録していたが上昇に転じた。
中国の食卓に欠かせない豚肉などの価格が足元で上昇していることが要因となった。
内訳では、11月は2・0%下落だった食品価格が1・2%上昇に転じた。
前月比では豚肉価格が6・5%、生鮮野菜が8・5%それぞれ上昇した。
春節(旧正月)を前に需要が増している豚肉の供給回復のペースが鈍いほか、強い寒気の影響で生鮮野菜と果物の生産・輸送コストが増加していることが影響した。
20年通年のCPIは前年比2・5%の上昇だった。
中国政府が20年に設定したCPIの年間上昇率目標は3・5%前後で、未達に終わった。
景気回復が進んでいるにもかかわらず物価が上昇しにくい状況にあり、デフレ懸念も指摘されている。
一方、統計局が同時に発表した20年12月の工業品卸売物価指数(PPI)は前年同月比0・4%下落した。
下落率は11月(1・5%)から縮小したものの、11カ月連続のマイナスとなっている。
(https://news.goo.ne.jp/article/sankei/business/finance/sankei-ecn2101110001.htmlより引用)