「ご祝儀のキャッシュレス化」は歓迎すべき? 当事者たちの賛否それぞれ 2021-04-04


図 この記事のタイプ傾向 (「おめでたい」「感動」「気が楽」「キャッ」「苦痛」「懸念」「困る」「大事」「満足」「めでたい」「面倒」「驚いた」)

(https://news.goo.ne.jp/article/moneypost/life/moneypost-775762.htmlより引用)
 入学、結婚、出産――おめでたいことには「ご祝儀」がつきもの。
本来なら家族や親戚、友人などが集まる場で渡すことが多いが、コロナ禍ということも相まって、「振り込み」という選択肢も登場し始めている。
こうした「ご祝儀のキャッシュレス化」を歓迎する人、そして反対する人たちのリアルな声を集めた。
 メーカーに勤める30代の男性会社員・Aさんは、大学時代の友人から届いた結婚式の招待状と一緒に同封された“あるカード”に驚いた。
「新型コロナ対策でなるべく現金の受け渡しを避けるためという理由から、QRコードと口座番号の記載があって、ご祝儀をクレジットカード決済、または銀行振込できる仕組みでした。
便利すぎて感動しました」(Aさん) これまでは結婚式のたびに、ご祝儀袋と新札を用意していた。
Aさんは、「ご祝儀袋なんてすぐゴミになるのに、もったいない。
筆ペンで名前を書くのも手間。
新札だって、用意するためにいちいち銀行に行かなくてはならないのは面倒」などと思っていただけに、大満足のようだ。
Aさんは、「受け取る側にもメリットがある」と力説する。
「支払い後、その友人からLINEが来ました。
友人いわく、出欠も入金状況もオンラインで把握できるので、芳名帳もいらないし、会場での現金授受がなく気が楽とのこと。
高齢の招待客もいるので、招待状はまだいるけど、いらなくなる時代もきそうだよね、とのこと。
お互い快適なら、もう『現金手渡し』という風習が廃れてほしいとさえ思いました」(Aさん) 新型コロナ対策だけではなく、人間関係の観点からも、ご祝儀の振り込みを望む声が出ているようだ。
広告代理店に勤務する40代の女性会社員・Bさんだ。
今春、姉の息子(甥)が大学に合格したため、お祝いの食事会を開催する連絡が両親から入ったが、あまり気乗りしなかったという。
「私は姉と兄がいて、兄は海外在住。
私は一人暮らしで、実家まで電車で1時間半ほどのところに住んでいるので、何かにつけて呼び出されます。
ただ、うちは、そもそも親戚との交流が希薄で……。
今頃になって、両親が『親戚づきあいも大事』とか言い出しているのですが、正直、姉家族と今さら盛り上がるような話題もないし、甥っ子だって生まれて2回くらいしか会ったことのない叔母に会っても『あんた誰?』っていう感じでしょう。
食事会は欠席し、入学祝いだけ振り込みたい」(Bさん) そんなBさんが何気なく「食事会に行きたくない」と友人にぼやいたところ、まるでご祝儀を払いたくない人のように思われてしまったことに、異議を唱える。
「ご祝儀をケチっているわけではないんですよ。
むしろ、お金を払うだけなら喜んで払います。
話をする席が苦痛なんです。
距離が近いだけで強制参加を求められるのは、本当に面倒。
ご祝儀はきれいなお金をご祝儀袋に入れて渡すという慣習もムダだと思います。
振り込み制を当たり前にしてほしい」(Bさん)支払いが「義務化」される懸念も そうした声がある一方で、「振り込み制だと困る」という人もいる。
やはり親戚に会いたくない派ではあるが、別の事情があるようだ。
IT企業に契約社員として勤める30代の男性・Cさんは、実家から電車で2時間程度のところに住んでいる。
自身は未婚で兄夫婦には2人子どもがいる。
Cさんは、振り込み制に移行することで起こる「支払い義務化」を懸念する。
「振り込み制だと、お年玉、入学祝いなど、節目節目に絶対に払わなくちゃならなくなりますよね。
現金だと、会った時だけあげるという言い訳が成立する気がする。
 僕は、気まぐれにお小遣いをあげるような性格なので、前回どういうタイミングでいくらあげたかとか、いちいち覚えていないんですよね……。
いちど、『前は○○円くれたのに、今回は少ないね』と言われたことがあって、面倒くさくて、もう1円もあげたくなくなりました(笑)。
 以来、年末年始やお盆などは仕事の予定を入れたり、旅行に行ったりして、甥姪に会うことから逃げ回ってきました。
昨年は新型コロナで、うまいこと会わなくていい理由ができたものです。
だいたい、僕だってお小遣いをほしいくらいの収入しかないなのに、ご祝儀とかあげる余裕はないですよ。
仮に僕が結婚してもご祝儀は一切いらないので、もうこういったお金のやりとりの慣習そのものが廃止されてほしい」(Cさん) 新型コロナで「脱・現金手渡し」に追い風が吹きつつあるが、ご祝儀キャッシュレス化の流れには、複雑な思いを抱いている人もいるようだ。
(https://news.goo.ne.jp/article/moneypost/life/moneypost-775762.htmlより引用)

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