認知症にならないためのポイント 早期発見して4つの対策を 2021-03-30


図 この記事のタイプ傾向 (「困る」「大切」「苦手」「激しい」「発見」)

(https://news.goo.ne.jp/article/hc_nikkangendai/life/hc_nikkangendai-276075.htmlより引用)
 認知症になりたくない。
少しでもリスクを下げたい。
そう思っている人がほとんどだろう。
では、何をすべきなのか? 新潟大学脳研究所の池内健教授に話を聞いた。
 重要なのは、「軽度認知障害(MCI)」の段階で発見し、対策を講じること。
MCIは、認知症のような物忘れ、記憶力低下などはあるが、自立して生活できる状態で、認知機能検査でも認知症と診断されるところまではいかない。
いわば、認知症の一歩手前だ。
「MCIが100%認知症になるのではありません。
ただ、半数ほどにアルツハイマー型認知症の病理が既に脳内にあり、何も対策を講じずに過ごせば、約半数が5年以内に認知症に至ります」 かつてはMCIを早期発見しても打つ手がなかったが、今は違う。
「エビデンスのある対策が確立され、MCIを早期発見し、早期に対応を講じれば、認知症に移行しない可能性がある。
たとえ移行しても軽症のうちに寿命を全うできる可能性が高くなります」 MCIが疑われる物忘れとしては「まとまった出来事全体を忘れる」「日常生活で困ることがあるが、自立して生活できる」「物忘れが同年代より多いと自覚している」など。
「MCIは、物忘れ外来や認知症外来などを設けている病院で検査できます。
そういった外来を受診するのに抵抗があるようなら、『アミノインデックス』という疾患リスクを評価する検査もあります」 アミノインデックスは食品メーカー「味の素」が開発した検査法。
さまざまな疾患になると血液中のアミノ酸濃度バランスが特徴的な変動を示す特性を応用しており、1回の採血で済む。
■「運動」「社会参加」「睡眠」「食事」で対策を講じる MCIだと判明したら、行うべきは有酸素運動だ。
「国内外の複数の研究で、有酸素運動が認知機能を維持することが証明されています。
激しい運動ではなく、散歩のような運動でも十分です」 WHOが2019年に出した認知症リスク低減に向けた初のガイドラインでは、「65歳以上で1週間に少なくとも150分の中強度の有酸素運動、または75分の激しい有酸素運動」「少なくとも10分の長さ」「さらなる健康上の利益のため、週300分まで中強度の有酸素運動を増やすか150分の激しい有酸素運動」を推奨している。
 次に、社会参加。
趣味を持って人と交流する。
「特に高齢男性ではこれを苦手とする人が少なくありませんが、社会との接点を持って脳の知的活動を保つようにすべき」 睡眠時間の確保もMCIから認知症へ移行させないための重要なポイントだ。
睡眠不足は、認知症の発症に関係するアミロイドβを脳に蓄積させる。
前述の日中の有酸素運動や人との交流は、心地よい疲れをもたらし、質の良い睡眠にもつながる。
「さらに、食事で複数の栄養素をバランス良く取ることも必要です」 先に挙げたWHOのガイドラインでは、「地中海風の食事療法(魚介や緑黄色野菜が中心で、油はオリーブオイルなど植物性のものを使う)は、認知機能低下及び認知症のリスクを軽減する」とされており、また果物や野菜の摂取が認知症リスクの低下と一貫して関連していること、魚の摂取量の増加が記憶力低下を防ぐことにも触れられている。
ただし、サプリメントで特定の栄養素を取るより、食事からバランス良く栄養摂取をすることが大切だ。
 現在、複数のメーカーが認知症の根本的な治療薬の開発に取り組んでいる。
近い将来、認知症に対してもっと積極的な対策を講じられるようになるだろう。
その恩恵を受けるためには、現段階では、認知症を進行させない生活習慣を取り入れることが大切だ。
(https://news.goo.ne.jp/article/hc_nikkangendai/life/hc_nikkangendai-276075.htmlより引用)

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