佐藤輝明、大ブレイクに一抹の不安。阪神ドラフト1位の歴史を辿ると… 2021-03-30


図 この記事のタイプ傾向 (「熱い」「安定」「笑顔」「寂しい」「悩み」「不安」「期待」「高齢化」)

(https://news.goo.ne.jp/article/sportiva/sports/sportiva-0000092469.htmlより引用)
『特集:WeLoveBaseball2021』 ついに2012年プロ野球が開幕した。
8年ぶりに日本球界復帰を果たした田中将大を筆頭に、捲土重来を期すベテラン、躍動するルーキーなど、見どころが満載。
スポルティーバでは2021年シーズンがより楽しくなる記事を随時配信。
野球の面白さをあますところなくお伝えする。
※  ※  ※  ※  ※ 彼は、輝く明るい一番星となれるのか----。
 日本プロ野球の2021シーズンが幕を開けた。
今年も多くのルーキーがプロデビューを果たすが、そのなかでも注目を集めているのが、阪神ドラフト1位の佐藤輝明(22歳)だろう。
開幕2試合目でプロ初ホームランを放った佐藤輝明 佐藤は2020年ドラフト会議でソフトバンク、オリックス、巨人との競合のすえに阪神が交渉権を獲得。
近畿大から契約金1億円+出来高5000万円、年俸1600万円(以下、金額は推定)で入団した。
 タイガースファンが熱い視線を送る"ドラ1"は、オープン戦で期待に対し満額の回答を見せた。
12試合に出場して43打数13安打の打率.302、9打点。
ホームラン数は12球団最多となる6本をマーク。
5年ぶりの阪神のオープン戦1位の原動力となり、開幕一軍スタートをあっさりとクリアした。
 しかも、3月27日に行なわれたヤクルトとの開幕第2戦には6番・ライトで先発出場し、プロ5打席目にしてバックスクリーン直撃の特大ホームランを放った。
虎党の期待が大きく膨らむのも当然だろう。
 ただ、オープン戦はあくまで調整の場。
相手チームから研究され、対策を練られるこれからの"本番"で、佐藤がどれだけ結果を残せるのか。
 4球団が1位指名した佐藤の力は別格だと信じたい。
だが、高校・大学社会人の分離ドラフトに別れを告げた2008年以降、阪神に加わったドラフト1位の顔ぶれを見ると、一抹の不安を覚えてしまうのも事実。
鳴り物入りで入団しても評判倒れに終わったり、伸び悩んだりするケースが阪神のドラ1には少なくないからだ。
 阪神が2008年以降のドラフト会議で獲得したドラ1は投手8人、野手5人になる。
このなかで今季、年俸1億円に達している選手はひとりしかいない。
2016年の大山悠輔(26歳)だ。
 白鴎大から入団4年目の昨季、開幕直後はベンチスタートが続いたものの、巡ってきたチャンスで結果を残してスタメンの座を奪取。
リーグ2位タイの28本塁打、リーグ3位の85打点をあげて、前年の4700万円から1億円に到達した。
 阪神の日本人選手最高給は西勇輝の2億円で、糸井嘉男の1億8500万円が続く。
FA組が1、2位を占めるなか、3位が2013年ドラ4・梅野隆太郎の1億1000万円で、大山がチーム4番目となる。
ドラ1の素材が"本物"かどうかは今季の働きぶりにかかっているだろう。
 ちなみに2021年度の阪神の年俸を見ると、2018年ドラ1の近本光司(26歳)は7500万円、2012年ドラ1の藤浪晋太郎(26歳)は6000万円。
2013年ドラ1の岩貞祐太(29歳)は4700万円、2015年ドラ1の高山俊(27歳)は3000万円、2017年ドラ1の馬場皐輔(25歳)は2100万円、2019年ドラ1の西純矢(19歳)は1200万円となっている。
 阪神に1億円プレーヤーの日本人が4人しかいないのも寂しいが、彼らドラ1の今季年俸の合計額3億4500万円がプロ野球全体の日本人選手今季年俸ランキング11位の中田翔(日本ハム)の3億4千万円とほぼ同じ、ということに驚かされる。
裏を返せば、阪神のドラ1がいかにチームの中核選手に育っていないかを表しているとも言えるだろう。
「育てるのが難しい」とされる右の大砲には大山が名乗りをあげ、リードオフマンには大阪ガスから入団した3年目の近本が順調に成長している。
大卒4年目の馬場や高卒2年目の西なども、これからの選手だ。
しかし、それ以前に獲得したドラ1がもっと活躍していれば......とも思ってしまう。
 ドラフト制度が大きく変わった2008年、阪神の監督は岡田彰布から真弓明信へと交代になった。
そしてこの年にドラフト1位で獲得したのが、蕭一傑(しょう・いっけつ)だった。
 松本啓二朗(外野手/早稲田大→横浜/2017年オフ戦力外)、藤原紘通(投手/NTT西日本→楽天/2013年オフ戦力外)を抽選で外した「ハズレのハズレの1位指名」ではあったものの、奈良産業大で残した通算16勝1敗、防御率0・63という抜群の数字から即戦力として期待された。
 しかしフタを開けてみれば、背番号19は二軍で活躍するものの一軍からお呼びはかからず、3年目に2試合登板したのみで4年目のオフに戦力外となった。
 2009年、ドラフト1位で指名されてエースナンバーの背番号18を与えられたのが、法政大の右腕・二神一人だ。
菊池雄星(西武→シアトル・マリナーズ)を抽選で逃したハズレ1位だったが、春季キャンプを一軍でスタート。
紅白戦、オープン戦と好投を続けて開幕先発ローテーション入りを視野にとらえたが、故障して二軍降格となった。
 二神にとって痛かったのは、1年目に右ひじ内側側副じん帯を損傷したことだろう。
このケガによってプロ入りする前までのトップフォームを取り戻せず、2016年かぎりでユニフォームを脱ぐことになった。
 東京ガスから2010年ドラ1で入団した左腕・榎田大樹は、1年目からセットアッパーとしてフル回転。
球団新人記録となる62試合に登板した。
しかし、2年目に左ひじを痛めたことで以降は輝きを失い、2018年には西武に移籍。
現在はチームで貴重な中継ぎ左腕として存在感を発揮している。
 2013年ドラ1の左腕・岩貞は1年目から先発ローテーションを担う存在として期待され、3年目には10勝をマークした。
しかし、その後は安定感を欠いて先発陣の柱にはなれず、昨季はキャリアで初めてリリーバーとしてブルペンを支えることになった。
 2014年ドラ1の左腕・横山雄哉も期待に応えられなかった選手だ。
有原航平(日本ハム→テキサス・レンジャース)、山崎康晃(DeNA)を抽選でハズしたことでのドラ1だったが、1年目からあいつぐ病気や故障に苦しめられて、昨季かぎりで現役を引退した。
 そして阪神ファンにとって最大の誤算は、2012年ドラ1右腕・藤浪の伸び悩みだろう。
 入団1年目から3年連続でふたケタ勝利をマークして年俸1億円台に到達したが、その後は尻すぼみ状態。
4年目=7勝、5年目=3勝、6年目=5勝、そして7年目の2019年は一軍1登板で0勝。
昨年は24試合の登板で1勝を手にしたが、かつての勢いを取り戻せるかは今シーズン次第だ。
◆奥川、吉田、佐々木で今季一番輝くのは誰か。
岩本勉が「まとめてぶった切ります」>> 一方、2008年以降の野手ドラ1は、2016年の大山、2018年の近本のほかに、2011年の伊藤隼太と2015年の高山がいる。
 慶応大卒の伊藤は1年目から一軍で経験を重ねたものの、定位置を獲得できず。
2019年と2020年は一軍出場なしに終わり、シーズン終了後に戦力外通告となった。
 明治大から入団した高山は1年目に新人王を受賞するなど、高齢化する外野陣の期待の星だった。
だが、近本の加入などからレギュラーの座を失うと、5年目の昨季は若手の台頭もあって出場はわずか42試合、打率.152と寂しいシーズンを過ごした。
 現状の阪神では、大山と近本がドラ1の期待に応えてチームの中心選手になっているが、そこに佐藤が加わっていくことができるか。
シーズンオフに満面の笑顔で契約更改の報告をする佐藤が見られると信じている。
(https://news.goo.ne.jp/article/sportiva/sports/sportiva-0000092469.htmlより引用)

関連記事