コロナ対策で話題の“まんぼう”…聞いてトンネルを思い浮かべる人たち 2021-04-07


図 この記事のタイプ傾向 (「ありがと」「ありがとう」「緊張」「緊張感」「悪い」)

(https://news.goo.ne.jp/article/kobe/nation/kobe-20210407005.htmlより引用)
 新型コロナ対策の緊急事態宣言に準じた対策を可能にする「まん延防止等重点措置」を「まん防」と省略するのは適切でない−。
記者会見で連呼して広めたとされる政府の分科会長がこのほど一転して、呼称を「重点措置」と改めた。
 大きな体でゆったりと泳ぐ魚のマンボウを連想させ、「緊張感が緩む」との批判があったらしい。
しかし、阪神間では別のものが頭によぎる人が結構多い。
 兵庫県西宮市の名物とも言われる「マンボウ」。
これも魚ではない。
JR神戸線の下にある、歩行者用の小さなトンネルの通称だ。
 「山側の停留場のうしろの方のマンボウから出て来て、国道を北から南へ」 文豪・谷崎潤一郎の小説「細雪」にも登場するマンボウが、市役所近くにある。
レンガ積みのアーチ形で、高さ1・7メートル。
およそ30歩で抜けられるが、大人2人がすれ違うには頭をかがめ、肩を避け合わなければならない。
 造られたのは明治初期。
田園地帯を分断する東西一直線の線路が盛り土の上に敷かれ、その下を通る農業用の水路だった。
後に「南北の人が行き来できるように」と床を板張りにして市道に認定された。
 通称の由来は不明だが、炭鉱の坑道を指す「間歩(まんぼ)」から来たという説や、オランダ語で「短いトンネル」を表す「マンプウ」がなまったという説も。
谷崎は小説で後者を伝えている。
 西宮のマンボウは他にもJR線路下に2カ所ある。
甲子園口駅付近のものは高さ1・3メートルしかなく、腰の悪い人はやめた方がいい。
それでも地域に欠かせない南北路として、人の往来は途絶えることがない。
 中ではすれ違うこともできないため、地元では通行時に声を掛け合うことが暗黙のルールになっている。
 「もうちょっと待ってなー」「ありがとう」 暗くて狭い「マンボウ」に入り、頭をかがめ、互いを思いやりながら通り抜ける。
西宮市など阪神間3市に適用されている「重点措置」。
今が我慢のとき。
ぐっと耐えて、通り抜けたい。
(https://news.goo.ne.jp/article/kobe/nation/kobe-20210407005.htmlより引用)

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