前日まで昏睡状態だった祖母…花嫁と花婿姿で病室来た孫に「ありがとう」 写真家が撮ったそれぞれの結婚式 2021-01-10


図 この記事のタイプ傾向 (「ありがと」「ありがとう」「苦しい」「幸せ」「好き」「楽しさ」「苦手」「愛され」)

(https://news.goo.ne.jp/article/tokaitv/nation/tokaitv-20210110-0841-152737.htmlより引用)
 発売からわずか1か月で重版された、「結婚式がテーマ」の写真集が人気を呼んでいます。
撮影したのは名古屋の写真家・花井達さん。
 撮影する写真は新郎新婦が主役ではありません。
「参加者も主役」とその魅力を話す花井さんにとって忘れられない写真が、「病室」で撮影した写真。
「病室でも、気持ちがあれば結婚式」、相手を思う気持ちがこもった結婚写真です。
■結婚写真はもっと自由でいい…家族や友人など、新郎新婦以外も主役に 名古屋で開かれていた写真展。
飾られているのは全て結婚写真ですが、たまたま通りかかった人を写したものや、友人が花嫁姿を初めて見た瞬間を捉えたものなど、普通の結婚写真とは随分と違います。
女性客:「他の人とは違う視点から写真をとっていて」別の女性客:「すごくほっこりしている」 撮影したのは名古屋在住の写真家・花井達さん。
花井さん:「前から見たときとは全然違う家族の繋がりとか。
結構うしろ姿が僕好きなんですよ」 結婚写真はもっと自由でいい、と話す花井さん。
これまで撮った写真には…。
披露宴が終わった直後の会場。
新郎新婦がまだいるのに、寝転がってくつろぐ招待客たちのありのままの瞬間をとらえた1枚。
 心を込めて、誓詞を読む練習をしているアメリカ人の新郎を、後ろから一見怖そうだけど、実はその誠実さにぐっときている新婦のお父さんをとらえた写真など。
 家族や友人など、新郎新婦以外の人物も主役にしてしまう花井さん。
特に目が離せないのは子供。
意味もわからず式場に連れてこられた彼らは、想定外の瞬間を見せてくれるといいます。
花井さん:「早起きして待ちくたびれたんじゃないかって。
結婚式でここまで脱力できるってすごいなと思って」■依頼者「あと1か月はないんです」…花井さんにとって忘れられない写真式場でなくても気持ちがあれば『結婚式』 そんな花井さんにとって忘れられない写真は、病院で撮影したものでした。
愛知県岡崎市在住の蛭川俊紀さん。
2008年2月末、結婚式を控え、前撮りの撮影を花井さんにお願いしました。
花井さん:「あと1か月待って、桜が咲いてから撮りませんか?とお話したんですけど。
『あと1か月はないんです』と」 花婿花嫁姿で病室へ。
2人を待っていたのは、前日まで昏睡状態だったという蛭川さんの祖母でした。
花井さん:「手を取って、顔をぐっと寄せて、おばあちゃんも目をぱっと開いて、酸素マスクの下から声にもならないんですけど、口が少しずつ動いて」蛭川さん:「(祖母は)ありがとうありがとうと、もうそれだけですね。
握っている手は、普段ないくらい強い力で」花井さん:「病院ですけど『結婚式』でしたね。
結婚式ってこういうことだと思って。
式場じゃなくても、病室でも、気持ちがあれば結婚式になるんだなと」 この3日後、祖母は息をひきとりました。
あれから12年。
2人のお子さんにも恵まれた蛭川さんは、ずっとおばあちゃん子だったといいます。
蛭川さん:「仕事や生活の中で苦しいなというときに、この写真を見ると頑張らなきゃいけないなと思わせてくれる。
生きていく上で必要な1枚なのかな」■花嫁「建物がまだ残っている間に」…写真の中でいつまでも残る両親が守り続けた銭湯 小さい頃は人前が苦手だったという花井さん。
花井さん:「カメラを持ってしまえばスイッチが入って。
コミュニケーションツールがカメラなのかもしれませんね」 大学卒業後、写真館に就職しますが、結婚式の撮影の楽しさを知り2007年に独立。
それ以降、たくさんの家族の特別な瞬間をカメラに収めてきました。
中でも特に記憶に残っているのが、銭湯で撮られた1枚です。
 三重県四日市市の杉山恭子さん。
5年前、花井さんに結婚式の前撮りの写真を依頼しました。
撮影の舞台となった銭湯は、秋に撮影をしその年末には廃業となりました。
家族で経営してきた銭湯の「鈴木湯」。
130年以上の歴史を持ち、地域の人たちから長年愛されてきましたが、建物の老朽化により、両親の代でやむなく閉めることになりました。
恭子さん:「建物がまだ動いている時に写真に残しておけると、思い出になるかなと思って」 結婚写真と同時に両親が守ってきた銭湯の思い出を残したい。
そんな1枚がこの写真です。
花井さん:「この家族とお風呂のおかげでこんなに立派なお嫁さんになったんですよ、と表現したくて、家族を前に持ってきました」 撮影当日は、花嫁衣裳で出入りしていたため、近所の人たちも大勢見物にきて、とても賑やかだったといいます。
恭子さん:「とっても楽しくて、幸せな時間だったですね」 新郎新婦だけでなく、家族や街の人たちにも記憶に残るイベントに…。
「鈴木湯」は、これからも写真の中で存在し続けます。
花井さんはなぜ結婚式の写真を撮り続けるのか…。
花井さん:「結婚式にいる人たちが好きなんです。
人の優しさ、純粋に人が人をお祝いしようとする気持ち。
参加者の皆さんも主役だと思うんです。
(https://news.goo.ne.jp/article/tokaitv/nation/tokaitv-20210110-0841-152737.htmlより引用)

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