アコヤガイ大量死、複合障害か 英虞湾など、県水産研究所が報告 2020-09-11


図 この記事のタイプ傾向 (「揺れ」)

(https://news.goo.ne.jp/article/chuplus/region/chuplus-119069.htmlより引用)
 養殖真珠の母貝となるアコヤガイの大量死(へい死)に関する研究報告会が九日夜、志摩市阿児町の阿児アリーナであった。
県水産研究所は水温低下やえさ不足に加え、波の揺れによって飼育条件が悪化することで、アコヤガイが栄養不足と体力低下に陥り、大量死に至った「複合障害」の可能性が高いと報告した。
 (山村俊輔) 対策には貝のストレス緩和が考えられ、貝を掃除する回数を減らしたり、貝を移動させる際に揺れを小さくするよう船を遅く航行したりと、きめ細かな作業が必要となるとした。
 大量死は昨夏に発生。
今年は五月末から英虞湾(志摩市)など一部海域で稚貝(一年貝)を中心に続いている。
県が八月に養殖業者に実施したアンケートでは、稚貝は四百九十七万九千匹が死んでいて、死んだ割合は平年の15%を上回る44%だった。
 研究成果を説明した県水産研究所の青木秀夫総括研究員によると、海水温は昨年も今年も梅雨明けに急激に上昇するなど平年より高い状態にあり、貝にストレスがかかる状態だった。
真珠養殖が集中する英虞湾ではアコヤガイのえさになる植物プランクトンが少なく、栄養を十分に蓄積できなかったと考えられる。
 さらに、水槽内でアコヤガイを入れたかごに振動を与える実験をしたところ、振動が大きい方が死ぬ割合が高くなることが分かった。
貝に大きなストレスが加わるためと考えられ、揺れの小さな海域よりも大きな海域で飼育している方が、大量死が発生しやすいと想定できるという。
 青木総括研究員は「特異的な病変は確認されていない。
昨年からの大量死は多様な要因で引き起こされた環境複合障害と考えられる」と分析した。
 研究報告会には養殖業者ら百三十人が参加した。
県真珠養殖連絡協議会の山際定会長は「具体的な成果はまだ見えていないが、(事業への)コロナの影響も出始めており、さまざまな方向性を探る必要がある」と話した。
(https://news.goo.ne.jp/article/chuplus/region/chuplus-119069.htmlより引用)

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