世界のコロナ感染、再拡大 ブラジル「中心地」に 2021-04-04


図 この記事のタイプ傾向 (「新型コロナウイルス」「懸念」「不安」)

 1月中旬から減少傾向にあった世界の新型コロナウイルスの新規感染者数が2月下旬以降、増加に転じている。
各国でワクチン接種が進む一方、感染力が強いとされる変異株の流行や規制措置の段階的な解除の影響で感染が再拡大している。
 世界保健機関(WHO)の集計によると、1週間の新規感染者数は1月4〜10日に過去最高の500万人余りに上った後、6週連続で減少した。
しかし、2月15日の週に約半分の約249万人に減少してからは増加に転じ、5週連続増となった。
3月22日の週では約383万人と感染拡大の勢いは増している。
 WHOで緊急事態対応を統括するライアン氏は「(新型コロナに)勝利したと宣言するには程遠い」との見方を示した。
 最も懸念されるのが、累計感染者数が約1295万人(4日、米ジョンズ・ホプキンズ大の集計)と米国に次いで世界で2番目に多い南米ブラジルだ。
ブラジルの3月22〜28日の新規感染者数は1カ月前の2月22〜28日に比べ、15万人以上増加。
感染が抑制傾向にある米国とは対照的で、ロイター通信は「ブラジルはパンデミック(世界的大流行)の中心地」と危機感を示した。
 感染拡大の主な要因は、北部で発生したとみられるブラジル型の変異株だ。
通常ウイルスより最大2・2倍感染力が強いとされるブラジル型の拡大などで、医療現場は逼迫(ひっぱく)。
全26州のうち15州で集中治療室(ICU)の病床使用率が9割を超え、3月の死者は2月から倍以上に増えた。
 地方政府は独自にロックダウン(都市封鎖)に踏み切ったが、ワクチン接種は遅れ気味で感染抑制に時間がかかるとみられている。
 累計感染者数が約1248万人(4日、米ジョンズ・ホプキンズ大の集計)と3番目に多いインドも変異株に悩まされている。
 インドでは、英国、南アフリカ、ブラジル型の3つの変異株が流行した影響で、昨年9月以降、減少傾向にあった新規感染者数が今年3月上旬から再び増加した。
昨年、全土で実施したロックダウンが段階的に解除されたことも感染再拡大の原因とみられている。
 インドのモディ首相は3月17日、流行の「第2波」が始まったと表明。
「(感染を)すぐに食い止めなければならない」と強調したが、同国西部で2つの変異株の特徴を併せ持つ「二重変異株」が確認され、感染抑制への不安が高まっている。
 欧州でも、フランスやドイツでは変異株の流行で感染が拡大している。
 一方、ワクチン接種が進展する英国や米国では感染者数は減少傾向にある。
欧州で最もワクチンの累計接種回数が多い英国では、4月に入り、1日あたりの新規感染者数が1月初めの水準の約17分の1になった。
 ワクチン接種が世界最多の累計1億回を突破した米国も、1月初めに約30万人に上った1日あたりの新規感染者が2月中旬以降、10万人を下回っている。
 ただ、接種を完了した人がマスクを着用しなくなるケースが増えており、南部フロリダなど一部の州では感染が再び増加の兆しをみせる。
米疾病対策センター(CDC)のワレンスキー所長は「(米国民は)もう少し我慢してほしい」と訴えた。
(https://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/sankei-wor2104040009.htmlより引用)

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