米国に迫る医療崩壊 進まぬワクチン接種 2021-01-07


図 この記事のタイプ傾向 (「新型コロナウイルス」「厳しい」)

 【ワシントン=住井亨介】新型コロナウイルスの感染拡大が止まらない中、米国では入院患者が13万人を超え、各州は強力な権限で医療崩壊を食い止めるのに懸命だ。
しかしワクチン接種は当初の予定よりも進んでおらず、保健当局はいらだちを募らせている。
 米公共ラジオ(NPR)によると、米カリフォルニア州のロサンゼルス郡では4日、患者吸入用の酸素が不足しているため、血中酸素飽和度が90%以下となった患者にのみ酸素吸入をするよう通達。
心肺が停止した患者は病院に搬送しないよう救急隊員に求めた。
 同郡を含むカリフォルニア州南部は集中治療室(ICU)の収容能力がすでに0%となり、医師や看護師が不足している。
昨年のクリスマスや年末年始の休暇で多くの人が国内を移動、感染を広げたとみられており、同郡の保健当局幹部はNPRに「(多くの病院は)限界に達しており、患者の治療で厳しい判断をせざるをえない」と吐露する。
 一方、先月始まったワクチンの接種をめぐって、東部ニューヨーク州のクオモ知事は4日の記者会見で、分配されたワクチンを1週間以内に接種しない場合には最大10万ドル(約1034万円)の罰金を科すことなどを明らかにした。
 背景には、思うように進まないワクチン接種の現状がある。
米疾病対策センター(CDC)によると、米国で5日までに配布されたワクチンは約1700万回分で、このうち接種されたのは約480万回分。
昨年中に2千万回分を接種するとした米政府の目標をはるかに下回っている。
 米紙ワシントン・ポスト(電子版)は、各州で財源不足が深刻になっていることに加え、優先接種の対象選別や接種手続きの方法などが統一されていないことが原因だと指摘している。
(https://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/sankei-wor2101070044.htmlより引用)

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