ハンコ並び、上司にペコリと「おじぎ」…ビジネスマナー?電子印鑑でも増殖中 2021-01-09


図 この記事のタイプ傾向 (「驚き」「面倒」)

(https://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/business/20210108-567-OYT1T50225.htmlより引用)
 金融業界などの一部で慣習とされる「おじぎ印」をご存じか。
社内の決裁書などに回覧印を押す際、部下ほど印影を左に傾け、隣に並ぶ上司のハンコに向けて頭を下げているように見せる。
さすがに行き過ぎた礼儀だとの声も出るが、脱ハンコやデジタル化の流れをものともせず、今後も残り続けそうだ。
上司へ傾け押印、金融などで慣習 2002年に3行の統合・再編でみずほ銀行が発足した2年後。
「書類に押印する時は支店長に向かっておじぎするように傾けろ」。
転勤で都内の支店に着任した奥野良孝さん(当時38歳)は、旧第一勧業銀行出身の上司の指示に驚きを隠せなかった。
自身の古巣となる旧富士銀行では、当然のように真っすぐに押印していたからだ。
 その後はおじぎ印を押す度、ひっくり返して傾ける角度を念入りに確認することが欠かせず、面倒だとも感じたという。
現在は銀行を離れ、再建を担った中堅企業の役員を務める奥野さんは「従業員が数万人の会社で行えば『チリも積もれば』で、手間と時間のロスはかなりの無駄なコストになる」と指摘する。
 みずほ銀行は20年春以降、行内外の手続きで脱ハンコを加速させ、「現在、おじぎ印は行っていない」(幹部)としている。
 そもそも、おじぎ印は礼儀なのか、行き過ぎなのか。
業界団体「全日本印章業協会」の福島恵一副会長によると、押印は文字が真っすぐになるのが正しい方法だという。
斜めに傾けるのは「美しい押し方ではなく、礼儀とも言えない」(福島氏)と、決してお勧めはしていない。
角度は1度単位で指定可能…導入企業30倍に では、脱ハンコが進めば廃れゆくのかと思えば、そうでもなさそうだ。
業界最大手のシヤチハタ(名古屋市)は20年11月、企業向けに提供する電子印鑑サービス「シヤチハタクラウド」で、新たにおじぎ印の機能を設けた。
オンライン上で押印する際、印鑑の種類を選べるだけでなく、回転させる角度を1度単位で指定できる。
開発担当者は「ユーザー企業から要望があり、ニーズに応えて利便性を高めることが目的」と説明する。
 同社の電子印鑑サービスを新たに導入する企業は、在宅勤務が広がった20年3〜6月は約27万社に上り、以前の30倍超に急増した。
全体としては脱ハンコが進みつつも、パソコンで手軽にできるようになったおじぎ印に限れば、むしろ取り入れる企業は増えそうな勢いである。
(https://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/business/20210108-567-OYT1T50225.htmlより引用)

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