「二階王国」の落日 和歌山IR計画にNOで「次期衆院選は不出馬」「世耕天国」へ 2022-05-10


図 この記事のタイプ傾向 (「ショック」「痛恨」「憮然」)

(https://news.goo.ne.jp/article/dailyshincho/politics/dailyshincho-854871.htmlより引用)
自民からも反対に票が流れ 4月20日、和歌山県が誘致を進めてきたIR(カジノを含む統合型リゾート施設)計画は、県議会の賛成を得られず、頓挫することになった。
計画を推進してきた仁坂吉伸知事はもちろん、その後ろ盾となってきた二階俊博元自民党幹事長の求心力が低下するのは避けられない情勢だ。
 次期衆院選でも地盤とする和歌山3区からの不出馬がささやかれ、その後を世耕弘成自民党参院幹事長が継ぐシナリオが強まっているという。
田中角栄を超える、過去最長の幹事長在任期間を誇った二階氏の落日を追った。
 県議会で計画が否決された後に仁坂知事は「県経済を活性化する最大の起爆剤と次なる成長因子を失った」と述べた。
それまで知事は「和歌山の長期衰退傾向を食い止めるための起死回生の手段」などと、計画への賛同を訴えてきた。
それだけに、否決された理由を聞かれても「反対した人に聞いてほしい」と憮然とし、「計画は国に提出するのに恥ずかしくないほど育ててきた。
痛恨の極みだ」と、ショックを隠しきれない様子だった。
 投票への賛成は18、反対は22。
IR推進派であるはずの自民党からも反対に票が流れ、否決された格好だ。
知事の背後に二階元幹事長 最大会派の自民(27人)は今回、党議拘束をかけずに採決に臨んだ。
「IRには賛成でも、資金計画に異議申し立てをする自民の議員は少なくなかったですね。
2500室以上の高級ホテルを設け、そこに海外から100万人超がやってくる――という触れ込みでしたが、ほとんどリアリティがなかった。
もともと事業主体とされてきた企業が撤退し、カジノ運営経験がない投資会社が主体に祭り上げられた時点で“詰んで”いたのかもしれません」 と、担当する記者。
「知事のスタンスが誘致ありきだったことも計画への不信感につながったようです。
その一方で知事は今年末に4期目を満了するのですが、次期知事選に出馬するのか否かも含め、政局と絡んでしまった点もありますね」 知事が前のめりになった背後には、二階元自民党幹事長がいる。
「二階さんは知事を支えてきましたからね。
自民会派が自主投票になったことは二階さんの力が落ちているということもあるでしょう。
代わって台頭してきているのが、世耕さんです」(同)悲願の衆院鞍替え 経産相などを歴任した自民党の世耕参院幹事長は2019年の参院選挙で5選目を決めているが、衆院への転出が悲願で、それを隠さない。
「去年の衆院選でも世耕さんにはあわよくばという姿勢があったようですが、そこは自重したというか、波風を立てないことを選んだということでしょう」 と、政治部デスク。
「それだけに次期衆院選では勝負を賭けるはずです。
二階さんとしては3男に地盤を譲りたいとの意向があるようです。
が、すでに幹事長の職になく、今回のIR計画否決の一件を見るにつけ、徐々に力はそがれているように映りますね」 世耕氏は着々と地元での活動を積極化しているようで、「このまま行けば二階さんは引退して、地盤を引き継いだ世耕さんが衆院に鞍替えということになるでしょう。
その場合、出馬を予定していた3男が2025年の参院選に回るというプランも想定されているようです」(同) このプランで思い出されるのが、河村建夫元官房長官と林芳正外相との争いだ。
仁義なき戦いへ? デスクが続ける。
「参院で当選5回を重ねていた林さんは、首相の座を狙う足がかりとして衆院への転出を悲願としてきました。
幾度となく妨害にあってそれが果たされなかったのですが、去年の衆院選では現職の河村さんとの一騎打ちも辞さずという強い姿勢に出て、結果、河村氏を引退に追い込みました。
差し当たって世耕さんはそこまで事を荒立てるつもりはないようですが、現職を不出馬に追い込むというシナリオでは共通していますね」 河村氏の例をおさらいしておくと、保守分裂回避のため、河村氏が立候補見送りをする代わりに長男を衆院比例中国ブロックで処遇する案が浮上した。
しかし、自民党の山口県連が反発し、長男は比例北関東での“国替え”出馬を余儀なくされたのだった。
「河村さんや所属する派閥ボスである二階さんとしては、“してやられた”という印象だったことでしょう。
山口県内の小選挙区は次期衆院選から1つ減ることが確実。
それを前提にすると県内に選挙区を抱える安倍元首相、岸防衛相らにとっては河村家を県外に追いやっておくのが得策だと考えるのが自然でした。
で、実際にそうなったというわけですね」(同) 二階氏が世耕氏に地盤を譲る際にも、こういった“仁義なき戦い”が繰り返されるだろうか。
(https://news.goo.ne.jp/article/dailyshincho/politics/dailyshincho-854871.htmlより引用)

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