サウジアラビアは2017年6月、カタールがイランと親密な関係にあり、イスラム過激派を支援しているとして、アラブ首長国連邦、バーレーン、エジプトと共にカタールとの国交を断絶し、同国との交通を遮断した。
カタールは一貫して、サウジ側の主張を否定してきた。
サウジアラビアなどアラブ6か国で構成する湾岸協力会議はこの日、同国のウラーで首脳会議を開催。
ファイサル外相は閉会に当たり開いた記者会見で、「きょう起きたのは(中略)すべての相違点のページがめくられ、外交関係が完全に回復したということだ」と表明した。
国営サウジ通信によると、同国の事実上の支配者であるムハンマド・ビン・サルマン皇太子は、カタールのタミム・ビン・ハマド・サーニ首長と空港で公に抱擁を交わした後、個別会談を実施。
「この会談で両者は、兄弟のような両国の二国間関係と、GCCの共同行動を確立する方法を再検討した」という。
GCCを構成する6か国の首脳らは同日、GCC首脳会議の開催地名を冠した「ウラー宣言」と、最終コミュニケ(共同声明)の両文書に署名した。
3年半にわたるカタール封鎖に参加したのはサウジアラビア、アラブ首長国連邦、バーレーンのGCC構成3か国とエジプトの計4か国。
GCC構成国にはカタールも含まれる。
残るGCC構成国のクウェートとオマーンは中立な立場を維持した。
(https://news.goo.ne.jp/article/afpbb/world/afpbb-3324721.htmlより引用)