“声がれ”は病気サイン、嚥下問題の兆しも 「あー」発声15秒未満は要注意 2021-04-05


図 この記事のタイプ傾向 (「注意」「痛める」「危険」「キャッ」「心配」「不安」)

(https://news.goo.ne.jp/article/dot/life/dot-2021040200059.htmlより引用)
 声がれがなかなか治らない。
そんな症状がある人は要注意。
大きな病気のサインかもしれない。
のどは体内の臓器とも密接に関わっていて、影響を受けやすい。
一方、外からくる病原体やウイルスを食い止める最初の関門でもある。
強いのどを保つためには「お風呂カラオケ」をお勧めしたい。
*  *  *“声”の不調も全身の病気と関係する。
「声がれは風邪や声帯結節、ポリープなどでも起こりますが、喉頭がんや甲状腺がん、肺がん、食道がん、胸部大動脈瘤(りゅう)、脳卒中などの命に関わる病気のサインとして表れることもあります。
また声の機能が低下すると誤嚥性肺炎を起こしやすくなります」 こう話すのは、声の治療を専門とする山王病院(東京都港区)・国際医療福祉大学東京ボイスセンター長の渡邊雄介医師だ。
 なぜこうした大病が声の異変でわかるのか。
渡邊医師は次のように説明する。
 声を出すためには声帯を閉じたり開いたりする必要がある。
その動きを担っているのが、迷走神経から枝分かれしている反回神経だ。
迷走神経は甲状腺や肺、大動脈の周りを走っているため、これらに異常が起こると迷走神経の先にある反回神経にも影響し、声が出しにくくなったり、かすれたりするのだ。
「なかでも胸部大動脈瘤は最初に出る症状が胸痛ではなく、声がれという例が20%もあります。
風邪を引いた、声を出しすぎて声がかれたという後、なかなか治らないときは瘤がある可能性がありますので一度、医療機関で診てもらうことをお勧めします」(渡邊医師) がんや脳卒中ほどの危険な病気ではないが、胃酸が食道のほうに上がってくる胃食道逆流症(GERD)という病気でも、せきや声がれといった症状が出る。
 原因は過度なストレスや脂肪過多・糖質過多な食事、胸の締め付け(着物や矯正下着)だが、コロナ禍のテレワークで一日中パソコンの前で仕事をしているのもリスクだという。
前かがみの姿勢を続けることで、胃や食道を圧迫されるからだ。
 もう一つ、渡邊医師が重視する病気が誤嚥性肺炎だ。
のどは空気と食べものの両方の通り道であり、声帯は状況に応じて閉じたり開いたりして、食べものが気管支や肺に入らないようにしている。
「声帯は半分が筋肉、半分が粘膜でできています。
加齢や使う機会の減少で筋肉が痩せると、声帯の機能も落ちてきて開閉がうまくいかなくなります。
その結果、誤嚥が増えて肺炎を起こしやすくなるのです」(同) がんや脳卒中などと違い、胃食道逆流症や誤嚥性肺炎は防げる病気だ。
前者は暴飲暴食を控え、締め付ける洋服を着る機会を減らす、姿勢を整えることが重要。
後者はまさに「声を鍛える」ことで予防できるという。
「歌い慣れた歌の高い音域が出にくくなった、息継ぎが増えたという人や、息を吸って『あー』と発声したときに15秒以上続かない人は要注意。
声に何らかの問題があると考えられます。
ちなみに正常値は成人男性が30秒、成人女性が20秒です」(同) では、声を鍛えるためにはどうしたらいいか。
渡邊医師が勧めるのは、医学的に有効性が示されているトレーニングだ。
 やり方は簡単。
口を小さくすぼめて「のー」と声に出し、途切れないように低い声から高い声を発声するというものだ。
低音から高音を発声した後は、逆パターンで高音から低音を発声する。
簡単なトレーニングだが、3カ月ほどで食事中にむせる回数が減ってくるそうだ。
 このトレーニングと併せて試したいのが、「お風呂カラオケ」。
毎回、同じ歌を歌うのが“ミソ”で、トレーニングの成果を実感することができる。
風呂ならエコーもかかるため声の状態をよく観察でき、湿度が高いのでのどを痛める心配もない。
「声を自動車に例えると、ガソリンが呼気、エンジンが声帯、ハンドルが舌やのどちんこ、唇です。
いずれもしっかり動かさないとだんだん衰えていきます。
特にコロナ禍で人と話す機会が減っている今、声帯の機能低下を防ぐことは重要です」(同) 会話がマスク越しになることが多く、よりしっかり声を張らなければならない。
誤嚥性肺炎が心配な人だけでなく、声に不安がある人も、声の質を高めたい人も、トレーニング+お風呂カラオケを実践していきたい。
 声を鍛えておくことはのどを鍛えることにもなり、肺炎球菌などによる肺炎も予防できる。
かどた内科クリニック(東京都世田谷区)院長で呼吸器内科の門田篤医師は、「のどは気管支や肺に病原体が入らないようにする関門」という。
「新型コロナもそうですが、のどには多くのウイルスに対する防御機構があり、そこで病原体の侵入をキャッチし、免疫で対応することで、内部への侵入を阻止します。
肺に行くほど重症化しやすく、細菌による二次感染も起こりやすいので、その手前で食い止めてくれているのです」 のどを鍛えるのと同時に行いたいのが、のどのケア。
たばこはのどを痛めるのでもちろんNG、水などを飲んでつねに潤しておくことも重要だ。
 年をとると、気管にものが入ったときなどに反応するせき反射も起こりにくくなる。
これを改善するには呼吸筋を鍛えることも有用で、腹式呼吸(おなかを意識して鼻から吸って、口から吐く)や、口すぼめ呼吸(口をすぼめて空気を遠くに吐き出す)などがお勧めだという。
(https://news.goo.ne.jp/article/dot/life/dot-2021040200059.htmlより引用)

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