消費者庁は2021年3月12日、「消費生活用製品の重大製品事故にかかわる公表」をホームページ上で公開した。
これは、消費生活用製品安全法第35条第1項の規定に基づき、報告のあった重大製品事故について公表するもの。その中で、携帯電話機(スマートフォン)に関する事故に触れている。
発表によれば、UPQ(現・Cerevo)が輸入したスマートフォンを充電中に火災警報器が鳴動したため、確認すると、「当該製品をおよび周辺を焼損し、1名が軽傷を負う火災が発生していた」とのこと。なお、当該事故の原因は現在、調査中とのことだ。
同社は、当該製品を含む対象製品について、スマートフォンのバッテリー内部のリチウムイオン電池セルが内部短絡し、火災にいたったおそれがあることから、事故の再発防止を図るため、2017年7月24日にWEBサイトへの情報掲載を実施。加えて、販売店を通じて使用者にダイレクトメールを送付するなど、対象製品について、無償でバッテリーの交換を実施している。
対象製品は、機種名「UPQ Phone A01X」、バッテリー型番「UPQ-BPA01」。販売期間は2015年12月から2016年10月で、対象台数は6059台。2017年7月24日から実施したリコール(無償製品交換)について、「回収率は61.7%(2021年3月11日時点)」と説明している。
なお、今回報告のあった当該事故の原因が、上記のリコール事象によるものかどうかは「現時点では不明」とのこと。
このほか、当該製品の詳しい情報などは、同ホームページ上に記載されている。
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