東京都立産業技術研究センターは、非常備蓄用マグネシウム空気電池「マグネの力」について、東京電業が受注生産で販売を開始することを発表した。
「マグネの力」は、東京都立産業技術研究センターと東京電業による共同研究で開発。「高容量で長期保管可能、発火の恐れがない」という点が特徴だ。
具体的には、使用時に、電解液として食塩水を注水。「安全に保管できるとともに保管時の劣化をおさえられる」として、「加速劣化試験によって10年相当以上の耐久性があることを確認した」と説明する。
また、電極の構造と使用する触媒を改善することで、小型化(15cm×13cm×17cm)、軽量化(乾燥重量850g)を兼ね備えた点も特徴。「スマートフォンの充電20回相当」という高容量(200Wh)を実現するという。
なお、「マグネの力」は、災害対策を進める自治体や企業での防災備蓄品を想定しているとのことだ。